私は、最新の 5.0系より1つ古い 4.0.4 というバージョンを使っているのだが、
最近まで知らなかったことがあったのでメモ。
(1) 仮想ネットワークに nat を使っている場合にも static にIPを割りつけたい
(たぶんこっちはFAQレベル)
言うまでもなく、VMware (Player/Workstation等)の仮想ネットワークのNATでは、
内蔵DHCPサーバからprivate IPをもらうことができ、VMからNATで外に出ていくことができる。
ただ、いろいろいじっていると、VMに固定IPを割りつけたいこともよくある。
VMware の内蔵DHCPサーバが覚えていて、同じIPを割り振ってくれることも多いのだが、
何台もVMを作って起動・停止を繰り返していると、必ずしも必ず固定というわけにはいかない。
単純には、一度内蔵DHCPから払いだされたIPをそのまま static に定義してしまえ…という
乱暴な解決策が思いつくが、これはうまくいかない。NATで認識してくれない上に、
ホスト側からも接続できなくなる。
答は単純(…たぶんFAQで自分が知らなかっただけな気がする)で、
内蔵DHCPサーバが払いだすIPのレンジは、NATで使えるIPのレンジのほぼ半分で、
(通常は /24 なので第4オクテットホスト部が 129 以上の範囲から払いだされ、
128以下のうち 1 (ホスト用) と 2 (NAT gateway用)は予約で、これら以外はゲストOS上で
static に設定すれば普通にホストとの直接通信も、NAT経由の外部通信も可能になる。
なお、根拠については、以下(の、特に p179 あたり)くらいしか見つからなかったのだが、
http://www.vmware.com/jp/pdf/server_vm_manual.pdf
このへんの仕様は不変だと思われる。
(し、次の vmnetcfg の出力を見ても大丈夫だと思われる)
(2) 仮想ネットワークの設定をいじりたい
(2-1) 仮想ネットワーク設定操作用のツール(vmnetcfg)を追加インストールする
2.x系くらいの古いVMware Player の時代には、仮想ネットワークエディタというものが
標準でついてきていた。少なくとも私が使っている 4.0.4 ではインストールされないのだが、
実は配布アーカイブには同梱されており、追加インストール可能である。
情報源はこのへん↓(ぐぐると日本語でもそれなりに記事が出てくるようだ)
http://communities.vmware.com/message/1853079
以下が手順。
- VMware Player の配布アーカイブを -e オプション付きで起動し、中身を取り出す
C:\tmp>VMware-player-4.0.4-744019.exe -e c:\tmp\vmwp
-e には展開先のフォルダを指定する。 - 出てきた network.cab に含まれる vmnetcfg.exe を取り出す
C:\tmp>dir vmwp
[略]
2013/01/05 15:17 <DIR> .
2013/01/05 15:17 <DIR> ..
[略]
2013/01/05 15:17 1,486,370 micros~2.cab
2013/01/05 15:17 589,824 module_core.dll
2013/01/05 15:17 356,352 module_ws.dll
2013/01/05 15:17 216,071 nat.cab
2013/01/05 15:17 207,483 net32.cab
2013/01/05 15:17 173,955 net64.cab
2013/01/05 15:16 2,855,112 network.cab ★この cab をひらいて中身を取り出す
2013/01/05 15:17 19,262,287 ovftoo~1.cab
2013/01/05 15:17 15,132,466 ovftoo~2.cab
[略]
48 個のファイル 242,418,155 バイト
2 個のディレクトリ 23,789,588,480 バイトの空き領域 - vmnetcfg.exe を VMware Player のインストールディレクトリにコピーする
私の場合は以下。
C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Player
VMware Player のインストールディレクトリにコピーせずに vmnetcfg.exe を単独で
起動すると「sigc-2.0.dll が存在しない」という趣旨のエラーが出るので注意のこと。
(2-2) 仮想ネットワーク設定を変更する。
以下のような画面がでてくれば(2-1)のインストール作業は正解である。
あとは見てわかるとおりで、例えば、NATで使うIPの network address を変更するなど、
わりと細かい設定変更も可能である。
下段右のほうの「DHCP設定(C)」をクリックして出てくるダイアログが以下で、
前半で説明した、DHCPで払いだす IP address のプールの指定(等)を変更できることがわかる。
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